Q1:下顎の水平埋伏智歯(横向きに埋まった親知らず)を抜くのは危険ですか?
A1:抜歯処置自体の難易度は上がりますが、通常の症例で命に関わる危険性は極めて低いです。ただし、歯根が下歯槽神経や太い血管に近い場合があるため、術前に歯科用CTで立体的な位置関係を確認し、経験豊富な日本口腔外科学会専門医による処置を受けることが推奨されます。
Q2:静脈内鎮静法や全身麻酔が怖いです。麻酔による死亡事故は防げますか?
A2:麻酔管理の専門知識を持つ歯科麻酔科医が担当し、血圧・脈拍・血中酸素濃度をリアルタイムでモニタリングしていれば、極めて安全に管理されます。不安がある場合は、過去の薬剤アレルギー歴を必ず医師に申告し、必要に応じて事前に歯科麻酔アレルギー検査(パッチテスト等)を受けることでリスクを大幅に低減できます。
Q3:抜歯後、どのような症状が出たら緊急で病院や救急車を呼ぶべきですか?
A3:「喉が締め付けられるように息苦しい」「唾液や水分を飲み込むことができない(嚥下困難)」「首や顎の下全体が急速に腫れ上がり熱を持っている」「38.5℃以上の高熱と激しい悪寒が続く」といった症状は、気道閉塞や深部組織感染症(縦隔炎など)の危険信号です。我慢せず直ちに執刀医へ連絡するか、救急外来を受診してください。
Q4:クリニックと総合病院(大学病院)、どちらで抜くべきですか?
A4:まっすぐ生えている単純な親知らずであれば一般歯科クリニックで問題ありません。しかし、「完全埋伏歯」「神経に近接している」「基礎疾患がある」「4本同時に抜きたい」「強い歯科恐怖症がある」という場合は、全身管理設備と万が一の救命体制が整った大学病院や総合病院の歯科口腔外科を紹介してもらうのが最も安全です。