表情の硬直をもたらす物理的要因として無視できないのが、アルコール摂取と深刻な睡眠不全だ。酒の席で視線が固定されていく光景は昔から見られるが、これはアルコールによって脳の麻酔が進み、目の動きをコントロールする動眼神経の機能が低下するために起こる。
さらに、慢性的な睡眠不足は自律神経のバランスを破壊する。興奮状態をつかさどる交感神経が夜間も優位なまま固定されると、筋肉の弛緩ができず、目の周りの筋肉が引きつったまま固まる。いわば、身体が休息を強く求めているにもかかわらず、アドレナリンだけで無理やり稼働し続けているエンジンオーバーヒートの状態なのだ。