ネット上やSNSでは「標準体重」「美容体重」「モデル体重」「シンデレラ体重」といった呼称が氾濫し、情報が錯綜しています。これらと「身長−110」はどう違うのか、まずは客観的な算定根拠を整理しておく必要があります。
各カテゴリーの一般的な定義と計算方法は以下の通りです。
・健康体重(標準体重):BMI 22(計算式:身長m × 身長m × 22)
統計的に最も病気になりにくく、死亡率が低いとされる医学的ゴールドスタンダード。
・美容体重:BMI 20(計算式:身長m × 身長m × 20)
洋服を美しく着こなし、適度な丸みと引き締まりを両立する指標としてエステ業界等で広まった基準。
・モデル体重(シンデレラ体重):BMI 18(計算式:身長m × 身長m × 18)
舞台やランウェイ、撮影用の一時的な絞り込みを想定した基準。長期維持には健康リスクが伴う数値。
これらを踏まえ、女性の代表的な身長ごとに各指標と「身長−110」の数値を比較したデータが下表です。
表を見ると一目瞭然ですが、160cm以上の身長であれば「身長−110」は美容体重(BMI20前後)に近い健全なスリムラインに着地します。しかし、155cm以下になるとモデル体重やシンデレラ体重と呼ばれる極限値に肉薄し、150cmではそれを下回ってしまいます。この事実は、「誰にとっても身長−110が正解ではない」ことを雄弁に物語っています。