株式会社KADOKAWAから刊行されている単行本シリーズは、重版を重ねる大ヒットを記録している。書籍限定の描き下ろしエピソードやフルカラー収録など、デジタル発のコンテンツを紙媒体へ見事に定着させた。書店に平積みされたコミックスを手に取る層は、初期からの熱心なブログ読者にとどまらず、小学生からシニア層まで幅広い広がりを見せる。
また、YouTubeチャンネルの開設とショート動画の活用も、新たなファン層の開拓に寄与している。動画形式でテンポよく読める漫画コンテンツは、アルゴリズムの波に乗って海外ユーザーの目にも留まるようになった。プラットフォームを自在に行き来するメディアミックス戦略の巧みさは、現代の個人クリエイターの中でも群を抜いている。