念を用いた戦闘の真骨頂は、情報戦にある。相手の系統が判明していない段階での牽制、嘘と真実を織り交ぜた駆け引きは、まるで極限状態の心理サスペンスだ。悪名高き盗賊集団「幻影旅団」の団員たちは、互いの弱点を補完し合うように能力を構成しており、集団戦における念のシナジーを鮮烈に見せつけた。
奇術師ヒソカ=モロウが操る「伸縮自在の愛(バンジーガム)」と「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」は、一見するとシンプルな変化系能力に過ぎない。しかし、彼の圧倒的な戦術眼とハッタリが組み合わさることで、国家戦力級の使い手をも手玉に取る凶器へと化す。世界規模の治安維持と未知の探求を担うハンター協会内部でも、十二支んと呼ばれる最高幹部たちの能力は徹底的に秘匿されており、手の内を晒した瞬間が死に直結する緊張感が張り詰めている。