本作は、後に日本を代表する大女優となる若手たちの「登竜門」でもあった。まだ無名に近かった頃の彼女たちが、訳ありの容疑者や被害者の遺族といった難しい役どころでゲスト出演していた事実は、今振り返ると驚きに満ちている。
例えば、菅野美穂や仲間由紀恵といった面々も、初期のシリーズに瑞々しい演技を残している。彼女たちが劇中で見せた剥き出しの感情や、安浦刑事の優しさに触れて涙を流すシーンは、今見返しても胸を打つ。当時の制作陣のキャスティング能力の高さと、若手の才能を見抜く確かな目が、番組のクオリティを担保していたのだ。