映画ファンの間で最も激しい議論を巻き起こしているのが、「なぜウッディが再び仲間たちのもとに戻ってくるのか」という疑問です。2019年に公開された『トイ・ストーリー4』のラストシーンにおいて、ウッディは長年の相棒であったバズ・ライトイヤーやボニーの部屋のおもちゃたちに別れを告げ、かつての恋人ボー・ピープと共に、持ち主を持たない「ロスト・トイ」として移動遊園地で生きる道を選びました。あの涙の決別は、シリーズのひとつの到達点として描かれていたはずでした。
関係者の証言やD23で示唆されたプロットから浮かび上がるウッディ復活の理由は、まさに「おもちゃという概念そのものの存亡の危機」にあります。
子どもたちがフィジカルなおもちゃに見向きもせず、電子画面の中のデジタルコンテンツに没頭するようになった結果、ボニーの部屋に残されたバズたちだけでなく、世界中のストリートで生きるおもちゃたちが「完全に忘れ去られるリスク」に直面します。かつて「子どものそばに寄り添うこと」を誰よりも信じ、仲間のリーダーとして困難を乗り越えてきたウッディだからこそ、この未曾有の危機に際してバズたちと再び合流する必然性が生じたと考えられます。
ネット上の一部で見られた「前作の別れが台無しになるのではないか」というファンの懸念に対し、アンドリュー・スタントン監督はインタビューで「ウッディとバズの関係性には、まだ語るべき深遠な次のチャプターが存在する」と明言しており、安易なリセットではなく、4作目の別れを経験したからこそ描ける成熟した関係性が軸になるとみられます。