同社を追い詰めるもう一つの構造的問題が、過酷なリリーススケジュールだ。ポケモンというIPはゲーム単体で完結せず、アニメ、カードゲーム、キャラクターグッズ、イベントなど、全世界で動く巨大なビジネスエコシステムと強固に連動している。
任天堂株式会社および株式会社ポケモンとのアライアンスにおいて、ゲームの発売時期は全メディアミックスの基軸となる。そのため、開発期間の大幅な延長や発売延期を選択することが極めて困難な構造になっているのだ。
一般的なAAAタイトルが4年から6年の開発期間を投じるのに対し、数年スパンで完全新作やDLCをリリースし続ける周期は、開発現場に過度な負荷をかけ続けてきた。品質向上に必要な「十分な磨き上げ(ブラッシュアップ)」の時間不足が、バグやパフォーマンス不足として表面化している。