尿石はアルカリ性の汚れであるため、中和して分解・軟化させる「酸性アプローチ」が鉄則となります。汚れの進行度合いに応じた正しい手順を踏むことで、陶器を傷めることなく新品同様の白さを取り戻すことが可能です。
初期の軽微な黄ばみや日頃のメンテナンスには、手軽で安全なクエン酸を活用した湿布法が効果的です。水200mlに対してクエン酸小さじ1杯を溶かした水溶液をスプレーし、トイレットペーパーを貼り付けて数十分放置するだけで、初期のカルシウム沈殿をスムーズに溶かし出します。
一方、排水口の目皿やトラップ内に分厚く固着した重度の尿石には、塩酸やスルファミン酸を主成分とする業務用クラスの強酸性洗剤(サンポールやデオライトなど)の投入が必要です。目皿を取り外し、酸性洗剤を浸したペーパーでパックして1〜2時間放置後、耐水サンドペーパー(#1000番以上)や専用の軽石スティックで優しくこすり落とします。なお、塩素系漂白剤と酸性洗剤が混ざると有毒な塩素ガスが発生するため、清掃時の併用は絶対に避けてください。