10月末のドラフト会議で指名を受けた選手にとって、この大会は大学への最後の恩返しであり、プロ入り前の最終実戦テストだ。「指名された実績」を背負う彼らは、一球たりとも手を抜かない。ギアを上げた投手のストレートは捕手のミットを鋭く鳴らし、打者は鋭角なスイングで外苑の空を切り裂く。
対照的に、指名漏れの憂き目に遭った4年生たちの集中力は凄まじい。「なぜ自分が選ばれなかったのか」。その無念を白球にぶつける姿には、時に鬼気迫るものがある。社会人野球でリベンジを誓う者、ここでスパイクを脱ぐ者。彼らの執念が、ドラフト1位指名のエリートを力でねじ伏せる瞬間、神宮のスタンドは地鳴りのような歓声に包まれる。