Creepy Nutsのライブにおける最大の醍醐味は、緻密に構成された音源の再現にとどまらない「生演奏ならではのグルーヴと即興性」にあります。近年のCreepy Nuts ライブ セトリを分析すると、世界的ブレイクを果たしたメガヒット曲と、アンダーグラウンド時代からの名曲が見事なバランスで配置されています。
TVアニメ主題歌として世界的人気を獲得した「Bling-Bang-Bang-Born」や、YouTube等でライブ映像が話題を呼んだ「オトノケ」が投下される瞬間、アリーナ全体のボルテージは最高潮に達します。かつてのCreepy Nuts 東京ドーム公演で見せたような、地鳴りのような重低音とシンガロングの一体感は圧巻の一言です。
セットリストの核を担うのは、MCバトル界の頂点を極めたR-指定による圧倒的なボーカル・ラップスキルと、世界最高峰のターンテーブリストであるDJ松永の超絶技巧ルーティンです。中盤に必ず組み込まれる聖徳太子スタイル(観客から出された複数のお題ワードを即興でラップに組み込むフリースタイル)や、DJ松永のソロスクラッチコーナーは、音源では決して味わえないライブだけの特権と言えます。