かつてラジオといえば、深夜にノイズの混じる周波数を必死に合わせ、リアルタイムで聴くものだった。しかし、アプリ「radiko」の登場と定着が、音声メディア業界の構造を根本から塗り替えた。エリアフリー機能によって地方のリスナーが都市部の番組を楽しめるようになり、タイムフリー機能によって昼間の通勤中や家事の合間に深夜番組を聴くライフスタイルが定着した。
この視聴環境の変化は、人気ランキングの傾向にもダイレクトに反映されている。リアルタイムの瞬間的な盛り上がりだけでなく、1週間を通じてじわじわと再生数を伸ばす「ストーリー性のあるトーク」を提供するパーソナリティが、より高い評価を得る時代となった。可聴時間の拡大が、本物のトーク力を持つ喋り手をより浮き彫りにしている。