ネット上のレビューを精査すると、クレージュシャンプーに対して「髪がギシギシする」「指通りが悪くなった」と訴える声が確認できます。美容ジャーナリズムの観点からこの現象を解剖すると、製品の欠陥というよりも、クレイシャンプー特有の洗浄メカニズムとユーザーの毛髪状態とのミスマッチが浮き彫りになってきます。
クレージュは、頭皮の毛穴に詰まった皮脂汚れやスタイリング剤の残留物を天然泥成分で吸着・除去する設計を採用しています。一般的な市販シャンプーに多く配合される重めのコーティング剤に頼らず、地肌環境をリセットすることを第一義としているため、ハイダメージ毛やブリーチ履歴のある髪では、洗髪直後にキューティクル同士の摩擦を感じやすくなります。これが「きしみ」として体感される最大の原因です。
また、ごく一部で囁かれる「抜け毛が増える」という噂についても客観的な検証が必要です。クレージュに含まれるメントールやカンフルによる清涼感・温感刺激によって、頭皮の血流が促進される過程で、毛周期(ヘアサイクル)において既に休止期に入っていた自然脱毛毛が一気に洗い流されたケースがほとんどです。頭皮トラブルによる病的脱落ではなく、マッサージ効果に伴う一時的な体感変化と捉えるのが皮膚科学的にも妥当な見解といえます。