華やかなキャリアを誇る彼ですが、その生い立ちは決して恵まれたものではありませんでした。ボストンの労働者階級の家庭に9人兄弟の末っ子として生まれ、幼少期からストリートの非行グループに染まります。薬物乱用や窃盗を繰り返し、16歳の時には路上で人種差別的な暴行事件を起こして逮捕。殺人未遂容疑で起訴され、刑務所に収監される事態となりました。
しかし、冷たい刑務所の独房で過ごした日々が彼の人生の最大の転換点となります。過ちを深く自省した彼は、出所後に非行グループとの関係を完全に断絶。実兄ドニー・ウォールバーグ(ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック)の支援を受け、「マーキー・マーク&ザ・ファンキー・バンチ」として音楽活動を開始し、シングル『グッド・ヴァイブレーション』で全米1位を獲得します。
さらにカルバン・クラインの下着モデルとして鍛え上げられた肉体を披露し、一躍ポップカルチャーのセックスシンボルへ。その後、映画界への本格転向を決意し、1997年の『ブギーナイツ』でポルノスター役を体当たりで熱演。批評家から絶賛を浴び、実力派俳優への足がかりを築きました。