近年の外食産業は大きな転換期を迎えた。だが、新宿区の夜のエネルギーは決して衰えていない。自宅でNetflixの話題作やドキュメンタリーを観終えた後、ふと誰かと語り合いたくなって街へ繰り出す。そんな現代のライフスタイルに寄り添うように、深夜まで極上の鍋を振る舞うカウンター席主体の隠れ家店が密かな人気を集めている。
静かにジャズが流れる空間で、一人ひとつの小鍋をじっくりと楽しむスタイルも定着した。大勢で騒ぐだけがもつ鍋ではない。自分自身へのご褒美として、あるいは親しい友人との濃密な対話の場として、新宿の鍋処は進化を続けている。