極秘裏に進められるアフレコ現場での裏話も実に興味深い。スポーツロケや危険なアクティビティの映像に対して、後から声を当てる作業は想像を絶する難易度を誇る。時には過酷なロケ現場の臨場感を再現するため、声優自身が息を弾ませながらマイクに向かうこともあるという。
また、フジテレビのアーカイブ室に眠る膨大な音源データを分析し、声のトーンや周波数を厳密に管理する取り組みも進められている。半世紀に及ぶ歴史の中で、声の主が変わっても視聴者に違和感を与えない背景には、音響テクノロジーと職人技とも言える声優の演技指導が見事に融合しているのだ。