旅先でのコミュニケーションにおいて、距離感の誤認は時に無礼な印象を与えてしまう。老舗の工芸品店や格式高いレストランで店主に対して開口一番「Ciao!」と声をかけ、去り際にも「Ciao!」とだけ言い残すのは、日本語で初対面の年配者に「じゃあね!」と言い放つのに近い。
相手との関係性、相手の年齢、そしてその場の雰囲気を瞬時に察知することが重要だ。迷ったときは、無理にフランクになろうとせず、「Arrivederci, buona giornata!(さようなら、よい一日を)」と丁寧に伝えるのが確実だ。笑顔を添えて目を見て伝える姿勢さえあれば、完璧な発音でなくとも相手の心を開くことができる。