2001年に真琴つばさの退団とともに月組トップ娘役を退任後、彼女は一度専科へと異動します。通常であればそのまま退団するか、専科の重鎮として脇を固めるキャリアが一般的でしたが、彼女の伝説はここで終わりませんでした。
2003年、星組トップスターに就任した湖月わたるの強い希望もあり、星組トップ娘役として異例の再就任を果たします。異なる2つの組でトップ娘役を務めるのは、宝塚の長い歴史の中でも極めて珍しい大記録でした。
包容力とダイナミックさを誇る湖月わたると、華麗で気品あふれる檀れいの星組コンビは抜群の相性を誇り、数々の名作を世に送り出します。中でも2003年の大作『王家に捧ぐ歌』で演じたエジプト王女・アムネリス役は、彼女の代表作として語り継がれています。
誇り高き王女としての威厳と、愛に苦悩する女性の脆さを見事に表現した「ファラオの娘アムネリスである」という名台詞は、かつての歌唱力や演技力への批判を完全に過去のものとし、客席を圧倒しました。