竜胆瀉肝湯の効果と副作用|膀胱炎・排尿痛に効く真相とツムラ比較

竜胆瀉肝湯の効果と副作用|膀胱炎・排尿痛に効く真相とツムラ比較

竜胆瀉肝湯の効果と副作用|膀胱炎・排尿痛に効く真相とツムラ比較の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。

漢方薬に関してネット上で最も蔓延している危険な誤解が、「植物由来の生薬だから副作用がなく、誰が飲んでも安全」という言説です。断言しますが、竜胆瀉肝湯は漢方薬の中でも特に「人を選ぶ薬」であり、適応を見誤ると明確な健康被害を生じさせます。

漢方には「証(しょう)」という体質判定の絶対的基準があります。竜胆瀉肝湯がターゲットとするのは、体力が充実し、暑がりで顔色が良い「実証(じっしょう)」から「中間証」のタイプです。以下に該当する「飲んではいけない人(慎重投与)」が服用した場合、重い副作用に見舞われる確率が跳ね上がります。

【竜胆瀉肝湯を絶対に避けるべき・慎重になるべき人の特徴】

第一に、日常的に胃腸が弱く、食欲不振や胃もたれを起こしやすい人、あるいは下痢をしやすい「脾胃虚弱(ひいきょじゃく)」の人です。竜胆や黄芩、地黄といった生薬は胃腸に強い負担をかけます。また、極めて強力に体内を「冷やす」作用を持つため、お腹を壊して重度な消化不良を引き起こします。

第二に、手足や腰回りが常に冷え切っている「極度の冷え性(虚寒証)」の人です。冷えによって血行が悪化し、排尿トラブルが起きている人がこの処方を飲むと、下半身の血流がさらに停滞し、かえって頻尿や残尿感が悪化するという逆転現象が発生します。

さらに見過ごせないのが、含有生薬による重大な器質的副作用です。

配合されている「甘草(カンゾウ)」の主成分グリチルリチンによる偽アルドステロン症(低カリウム血症、血圧上昇、むくみ、手足のしびれや筋力低下)は、他の風邪薬や漢方との重複で発症リスクが高まります。そして近年、厚生労働省や日本東洋医学会が強い注意喚起を行っているのが、「山梔子(サンシシ)」の長期連用によって大腸の血流が阻害される腸間膜静脈硬化症です。数ヶ月から数年にわたり竜胆瀉肝湯を漫然と飲み続けると、大腸粘膜が青紫色に変色し、腸閉塞などの重篤な病態に陥る危険が報告されています。

田中 結衣
Author

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。