時は流れ、阿部は現役を引退。二軍監督やヘッドコーチを経て、ついに伝統ある巨人軍の監督に就任した。選手時代とは異なり、監督という立場には「チームの顔」としての極めて高い倫理観と品格が求められる。勝利を目指す戦術眼だけでなく、スポンサーやファンに対するイメージ管理も重要な仕事の一部だ。
週刊誌やネットメディアは、監督就任のタイミングやチームの成績が低迷した際、決まって過去の「小泉麻耶との一件」を掘り起こす。一見すると過去の清算が終わったかのように思える問題も、立場が変われば再び批判の材料として機能してしまうのが、現代のメディア環境の恐ろしさと言える。