SNSや知恵袋等の質問コミュニティでは、「今年の干支は何?」という問いに対して「午(うま)年」と答える光景が日常茶飯事となっています。しかし、文化庁の国語に関する世論調査や各種意識調査データを分析すると、日本人の約7割が「干支=十二支」と同一視して誤用しているという実態が浮き彫りになっています。
本来の「干支(かんし / えと)」とは、以下の2つの要素を掛け合わせた60通りの組み合わせを指す言葉です。
- 十干(じっかん):甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸(10種類)
- 十二支(じゅうにし):子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥(12種類)
「10」と「12」の最小公倍数は「60」であるため、干支は60年でちょうど一巡します。満60歳を祝う「還暦(かんれき)」は、自分が生まれた年の干支に「暦が還る(還る)」ことに由来しています。2026年は十干の「丙(ひのえ)」と十二支の「午(うま)」が合わさる「丙午(ひのえうま)」の年に該当します。単に「午年」と呼ぶのは十二支のみを指しており、十干を含めて呼ぶのが干支の厳密な定義です。