インターネット上の掲示板やSNSで散見される最大の誤解が、「改札から外に出られないのだから、電車を降りずにそのまま乗って戻れば運賃はかからないのではないか」という安易な思い込みです。これは旅客営業規則に違反する不正乗車(無賃乗車)に該当します。
日本の鉄道運賃制度において、乗車した駅から目的地までの区間を往復利用する場合、あるいは終点に到達した後に同じ編成で戻る場合、「実際の乗車区間すべての運賃」を支払わなければなりません。鶴見駅から海芝浦駅まで移動し、改札を出ずに鶴見駅へ戻る場合でも、「鶴見〜海芝浦」の往復運賃(片道230円・往復460円前後)が発生します。
SuicaやPASMOなどの交通系ICカードを利用して訪れる場合、改札エリアに設置された「簡易IC改札機」のタッチ方法に注意が必要です。海芝浦駅の改札には入場用と出場用の簡易リーダーが並んでいます。海芝公園に入る、あるいは折り返しの電車を待つ間に一度運賃を精算するため、「出場用リーダー」にタッチし、再び帰りの電車に乗る前に「入場用リーダー」にタッチするのが正規の利用手順です。
このタッチを怠ってそのまま折り返し列車に乗車し、鶴見駅などの自動改札を出ようとすると、「入場駅と出場駅が同一」または「処理不整合」としてゲートが閉じ、窓口での事情説明と精算が必要になります。事前にチャージ残高を多めに用意し、現地で正しくタッチを完結させることがトラブル回避の鉄則です。