映画の小道具やマニア向けの模造品、あるいはヤクザを騙る詐欺師が作った偽物名刺が世の中に出回るケースも少なくありません。本職が使用する本物の名刺と偽物を見分けるポイントは、主に以下のディテールに表れます。
まず注目すべきは印刷と箔押しの加工精度です。本職が組専用の発注先で作らせる名刺は、代紋の彫り込みが非常に深く、微細な線まで一切の潰れがありません。安価なレーザープリンターや簡易箔押しで作られた粗悪な偽物は、エッジのシャープさや立体感で容易に見分けることができます。
次に確認されるのが住所や連絡先の記載方法です。本物の名刺には事務所の固定電話や直通番号が記載されていることが多い一方、実体のない偽物は携帯番号のみ、あるいは架空の住所が印刷されているケースが目立ちます。ただし、近年は捜査対策としてあえて名前と代紋のみを記載したシンプルな本物も存在するため、外見だけで素人が安易に断定するのは極めて危険です。