事件直後のネット上では、理由と真相をめぐって無責任なデマや推測が乱れ飛びました。特にX(旧Twitter)や掲示板、まとめサイトなどを中心に「交際トラブルによる無理心中ではないか」「2人は知り合いだったのではないか」といった根拠のない憶測が一人歩きする現象が起きました。
しかし、大阪府警による携帯電話の解析や交友関係の徹底的な聞き込み捜査により、男子生徒と女子大学生の間には面識が一切なく、過去の接点も皆無であったことが正式に裏付けられています。女子生徒は当時、友人と連れ立って買い物を楽しむために現場を通りかかっただけであり、完全な巻き込まれ事故であったことが明確な事実です。
男子生徒がなぜ梅田の商業施設を選び、屋上へと向かったのかという具体的な心理的背景については、本人の自筆遺書が存在しなかったこともあり、公的な確定証拠は残されていません。学校生活や私生活における悩みの有無など周辺関係者への取材が重ねられたものの、第三者を巻き込む形での結末を選んだ決定打については、捜査上も明確な結論が出ないまま幕を引いています。
ネットの反応の中には「なぜ下を歩く人が避けられなかったのか」という疑問も散見されました。しかし、物理演算の観点から検証すると、約40メートルの高所から落下する物体は地上到達時で時速約100キロ(秒速約28メートル)近くに達します。落下開始から地上到達までの時間はわずか約2.8秒から3秒足らずです。雑踏の喧騒の中で頭上の気配に気づき、数秒で回避行動を取ることは人体の反射速度から見ても事実上不可能です。