プールサイド池袋の現在は?閉店理由と店舗の真相・最新靴事情

プールサイド池袋の現在は?閉店理由と店舗の真相・最新靴事情

池袋の主要商業施設で長年にわたりトレンドを牽引し、20代から30代の女性を中心に圧倒的な支持を集めていたシューズブランド「POOL SIDE(プールサイド)」。トレンド感あふれる美脚パンプスや華やかなサンダルを求めて池袋パルコや東武百貨店池袋店へ足を運んだ経験を持つ方も多いはずです。しかし、現在の池袋エリアにおいて店舗を見かけることはなく、「いつの間にか閉店していた」「移転したのか、ブランド自体がなくなったのか」と疑問を抱く声が絶えません。

かつて池袋のランドマークを彩ったプールサイドの店舗はどうなったのか。本稿では、池袋パルコや池袋東武にあった店舗の足跡、ブランド終了の決定的な背景、親会社である銀座かねまつとの関係性、そして現在プールサイドの靴を入手・メンテナンスするための実践的な選択肢まで、事実関係を徹底取材のもと解き明かします。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:池袋パルコ店および東武百貨店池袋店を含む「POOL SIDE」の実店舗は、ブランド事業終了に伴いすべて閉店済み。
  • 要点2:ブランド終了の背景には、コロナ禍におけるライフスタイルの激変、ヒール・パンプス需要の縮小、親会社「かねまつ」の事業再編がある。
  • 要点3:現在は正規の直営店・取扱店は存在せず、入手手段は二次流通市場が中心。類似の木型や上質な仕立てを求める場合は銀座かねまつが有力な選択肢となる。

【2026年最新】プールサイド池袋の現在地|パルコ・東武の閉店真相

結論から述べると、プールサイド 池袋エリアの店舗はすべて完全閉店しており、現在営業している実店舗や公式の取扱店は存在しません。かつて池袋駅周辺には、若者カルチャーの発信拠点であった「POOL SIDE 池袋パルコ店」と、幅広い客層に親しまれた「プールサイド 池袋東武店(東武百貨店池袋店)」という2大拠点が展開されていました。

池袋パルコ店は、駅直結という抜群の利便性と最新トレンドをいち早くディスプレイする旗艦店的な役割を果たし、週末には試着待ちの列ができるほどの賑わいを見せていました。一方の池袋東武店は、百貨店ならではの丁寧なフィッティング接客と落ち着いた空間で、OL層や働く女性の通勤靴選びを支えていました。

しかし、運営元である株式会社かねまつの事業方針転換により、プールサイドブランド全体のクローズが決定。これに伴い、池袋パルコ店および池袋東武店も相次いで営業を終了しました。現在、プールサイド 池袋の跡地にはそれぞれ別のレディースアパレルやシューズブランドが新規出店しており、当時の店舗区画にブランドの痕跡は残っていません。ネット上で散見される「移転オープン」や「リニューアル」といった情報は事実と異なり、全国のプールサイド 店舗一覧からもすべての実店舗が除名されています。

なぜ愛された名靴が消えたのか?プールサイド ブランド終了理由の全貌

多くの熱狂的ファンを抱えていたにもかかわらず、なぜプールサイドはブランド終了という重大な決断に至ったのでしょうか。アパレル業界の動向および関係各所の取材から、複合的な3つの構造的要因が浮かび上がります。

第一の要因は、働く女性のフットウェアに対する価値観の劇的な変化です。2010年代後半からオフィスファッションのカジュアル化が加速し、スニーカー通勤の浸透やフラットシューズの台頭が進みました。さらに2026年以降のリモートワーク定着によって、7〜9cmの高ヒールパンプスやドレッシーなサンダルを日常的に着用する機会そのものが激減しました。

第二の要因は、原材料費・製造コストの高騰と価格設定の限界です。プールサイドの強みは「本革や高品質なファブリックを用いながら、1万5,000円〜2万3,000円前後の手の届くプライス」にありました。しかし、皮革素材の世界的な価格上昇と円安、物流費の高騰が重なり、クオリティを維持したまま同価格帯を維持することが極めて困難になったという業界構造の課題があります。

第三の要因として、運営元である株式会社かねまつによる経営資源の集中戦略が挙げられます。アパレル業界全体が再編を迫られるなか、同社は基幹ブランドである「銀座かねまつ(GINZA Kanematsu)」へ経営資本と職人技術を一本化することを決断。これによって、惜しまれつつもプールサイドブランドの歴史に幕が下ろされることとなりました。

前田 葵
Author

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。