405チップ&ディップ陶器が再燃!米ヴィンテージの価値と最新相場

405チップ&ディップ陶器が再燃!米ヴィンテージの価値と最新相場

405チップ&ディップ陶器が再燃!米ヴィンテージの価値と最新相場に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。

米国のアンティークフェアや国内のヴィンテージセレクトショップで頻繁に熱視線を集める「405 chip n dip california」。この名称は、1950年代から1960年代にかけてアメリカ・カリフォルニア州で隆盛を極めたミッドセンチュリー カリフォルニア陶器の型番「405」を持つチップ&ディップ(ポテトチップスとソースを入れる一体型または二段組のボウル)を指しています。

第二次世界大戦後のアメリカ西海岸では、パティオでのバーベキューやカクテルパーティーを中心とした、陽気で開放的なライフスタイルが花開きました。その中心的な器として大量にデザインされたのが、大皿ボウルと付属のディップボウルがセットになったサービングウェアです。中でもカリフォルニア・オリジナルズ(California Originals)社などが手掛けたモデル405は、アメーバやブーメランを想起させる大胆なフリーフォーム(自由曲線)を採用し、当時の豊かなアメリカンミッドセンチュリーカルチャーの象徴となりました。

405チップ&ディップ 人気の理由の根底にあるのは、職人の手仕事と工業デザインが奇跡的なバランスで融合した造形美です。当時の陶芸スタジオでは、カリフォルニア特有の黄色みがかった白粘土(バフクレイ)を用い、流し込み成形後に職人が手作業で釉薬を重ねていました。深みのあるアボカドグリーン、鮮烈なターコイズ、オレンジとブラウンが混じり合うドリップ釉など、一つとして同じ表情が存在しない「一点物」の温かみが、画一的な工業製品に慣れた現代人の感性を強く揺さぶっています。

中川 明日香
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中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。