X(旧Twitter)やニュースサイトのコメント欄には、茂木氏に対する辛辣な意見が並ぶ。一方で、実際に国際会議の場で茂木氏の振る舞いを見た外務省関係者からは、「交渉の場では粘り強い」という意外な評価も聞かれる。
「会見では緊張しているのか、早口になる。ただ、閉鎖的な交渉の場では相手の出方をじっくり観察して、急所を突くような質問をする。あの姿を国民が見たら印象が変わるかもしれない」——外務省の中堅官僚の一人はこう語る。
さらに、永田町の記者クラブに出入りする政治担当記者の間でも、茂木氏への評価は割れている。「記事にしやすいかどうかで言えば、あの会見での不器用さは素材として面白い。だが、政策の中身を追いかけると、意外と筋は通っている」というのが複数の記者に共通する声だ。
結局のところ、ネット上の「評判」は、会見という限定的な場面での印象に大きく引っ張られている。それはメディアの切り取り方にも責任があり、視聴者・読者側のリテラシーも問われている。