日中の最も気温が高くなる時間帯を避ける「2部制」の採用は、従来の高校野球ファンの観戦スタイルを劇的に変えた。午前中の第1部が終わると、長い中休みを挟んで夕方から第2部がスタートする。この不規則なタイムテーブルに、従来の地上波テレビ中継は番組編成上の大きな課題を突きつけられた。
その空白を埋めたのがネット配信だ。夕方の通勤ラッシュ時間帯と重なる第2部の白熱した終盤戦を、移動中のサラリーマンや通学途中の高校生がスマホで食い入るように見つめる姿が日常風景となった。もはや「家に帰ってテレビをつける」のを待つ時代は終わりを告げている。