吉野氏の知名度を一気に全国区へと押し上げた最大の要因が、徹底した食事指導理論である「四毒(よんどく)」の排除です。自著や動画内で繰り返し訴えている「四毒」とは、以下の4つの食品群を指します。
1つ目は小麦(グルテン)、2つ目はサラダ油やキャノーラ油などに代表される植物油、3つ目は牛乳やチーズなどの乳製品(カゼイン)、そして4つ目が砂糖や人工甘味料を含む甘いものです。吉野氏は、これら戦後の日本に入り込んできた近代食品こそが、アトピー性皮膚炎、花粉症、自己免疫疾患、がん、精神疾患などの根本原因であると強く主張しています。
この極めてシンプルな「四毒を完全に断ち、伝統的な和食(米・味噌汁・魚介・海藻)に戻す」というメソッドは、長年原因不明の不調に悩んでいた層から劇的な支持を獲得しました。出版された著書・本は健康本ランキングで軒並み上位を記録し、読者からは「長年の肌荒れが完治した」「慢性疲労が消えた」といった熱狂的な口コミが相次いでいます。一方で、現代の社会生活においてこれらを完全に排除することの難しさや、エビデンスの解釈を巡って一般の栄養学者や医師会関係者との間で激しい議論が交わされています。