男性キャラクターを描く際、服のシワを適当に描いてしまうと、途端にキャラクターの肉体美や存在感が損なわれてしまう。メンズファッションにおいては、肩幅の広さや胸板の厚みを強調する「Yライン」や「Iライン」のシルエット意識が欠かせない。
生地のシワ表現に関しても、素材に応じた法則が存在する。デニムや厚手のキャンバス地は大きめで角張ったシワが生じやすく、シルクやポリエステルといった薄手・ツヤ感のある素材は細かく直線的なシワが寄る。これら素材ごとの物理的な挙動を理解し、陰影のグラデーションに差をつけることで、描かれた衣装は息をのむほどのリアルさと説得力を獲得するのだ。