返信用封筒の表面において最も基本でありながら失念しやすいのが、印刷された敬称の書き換えです。あらかじめ「〇〇行」や「〇〇宛」と印字されている場合、そのまま返送するのはマナー違反となります。二重線訂正マナーに則り、定規を用いて「行」または「宛」の上に斜め、あるいは縦の二重線を丁寧にいれる作業が必須となります。
マナーコンサルタントとして知られる西出ひろ子氏は、返信用封筒の書き換えについて「自分を低く置き、相手を立てる謙譲の姿勢を可視化する大切な所作」と位置付けています。宛先が企業や部署などの組織である場合は「御中」、個人名である場合は「様」を、消した文字の横または下に明瞭に追記します。修正テープや修正液を使用するのはNGであり、ボールペンや万年筆で美しく二重線を引くことが推奨されます。