オーストラリアンフットボールが現地でこれほどまでに愛される最大の理由は、「究極のスピード感」と「圧倒的なダイナミズム」にあります。1858年にクリケット選手の冬季トレーニングとして考案されたこの球技は、18人対18人という大人数で、クリケット場をそのまま使った規格外の巨大楕円形フィールドで行われます。
多くの初心者が疑問に思う「ラグビーやサッカーとの違い」について、決定的な差異を整理すると以下の通りです。
まず、オーストラリアンフットボールにはオフサイドという概念が一切ありません。前後左右あらゆる方向へボールを蹴り出す(キック)か、拳で叩く(ハンドボール)ことでパスをつなぎます。ボールを投げるスローイングは反則ですが、前方に自由にパスを出せるため、攻守の切り替えがサッカーやラグビーとは比較にならないスピードで発生します。
さらに、15メートル以上飛んだキックをノーバウンドで捕球すると「マーク」が成立し、相手に邪魔されずキックを蹴る権利(フリーキック権)が与えられます。このマークを奪うため、選手が相手や味方の背中や肩を踏み台にして2メートル以上も宙を舞う「ハイマーク」は、世界のどのフットボール系球技にもない大迫力の見どころです。