こうした状況下で、マスメディア・報道の役割もまた厳しく問われている。これまでテレビや新聞などの大手メディアは、主要な視聴者・読者層であるシニア世代を意識した報道姿勢を取る傾向が強かった。シルバー民主主義の構造問題や若者の貧困について、正面から掘り下げて報じる機会は決して十分とは言えなかった。
しかし、ネットメディアの発達やSNSによる情報拡散により、若者の声が不可視化される時代は終わりを告げつつある。メディアは単に高齢者対若年層という対立構造を煽るのではなく、双方の持続可能性をどう両立させるかという本質的な報道姿勢へと舵を切る時期に来ている。