コミックス第11巻で初登場を果たした麗子は、現在広く知られている「良識ある完璧な美女警官」というパブリックイメージとは大きく異なり、破天荒で挑発的なキャラクターとして描かれていました。秋本治先生によるこち亀のヒロイン変遷を辿ると、初期の麗子はアメリカ帰りの奔放さを前面に押し出し、ミニスカートの制服を着崩すなど、派出所内の男性陣を翻弄する過激な存在だったことが分かります。
当時の秋本・カトリーヌ・麗子の原作描写には、シャワーシーンや着替えのハプニング、さらには下着が大胆に露出するカットが日常茶飯事のように盛り込まれていました。1970年代後半から1980年代前半の『週刊少年ジャンプ』は、お色気コメディの要素が読者アンケートを牽引する重要なファクターでもあったため、麗子のビジュアルは読者の目を惹きつける強力な武器として機能していたのです。
物語が進むにつれて派出所の日常に馴染み、頼れる同僚へとシフトしていったものの、こち亀初期における麗子の過激描写は、往年のファンにとって今なお鮮烈なインパクトを残す伝説的なワンシーンとして語り草になっています。