冬の山形を象徴するもう一つの奇跡が、蔵王の「樹氷」だ。アオモリトドマツにシベリアからの寒風と過冷却水滴が吹き付け、巨大な氷の造形物を作り上げる。このスノーモンスターを目当てに、冬場は全国から写真家やハイカーが押し寄せる。
しかし、近年の気候変動による気温変化は樹氷の形成時期や規模にも影響を与えている。最新情報によれば、ベストシーズンは1月下旬から2月中旬にかけての短い期間に凝縮される傾向が強まった。ロープウェイの運行状況や山頂付近のリアルタイムな気象データは、出発直前の確認が欠かせない。山麓の防寒対策を怠り、軽装備で山頂駅へ降り立つ観光客が後を絶たないため、地元の山岳ガイドは厳重な防寒装備と防風対策を徹底するよう強く呼びかけている。夜間の樹氷ライトアップ観賞では、マイナス10度を下回る過酷な環境下での防寒靴やカイロの準備が、感動を左右する差となる。