ここまでの成功を見ると、順風満帆なキャリアを歩んできたように思えるかもしれない。だが、彼女の過去は決して平坦なものではなかった。かつて都内のITスタートアップで激務に追われ、心身のバランスを崩した経験が、現在の活動の原点にあるという。
効率とスピードだけを追い求める都会の論理に限界を感じた彼女は、逃げるようにして地方の農村へと移り住んだ。そこで目にしたのは、自然のサイクルに身を任せ、無駄や余白を受け入れる人々の豊かな暮らしだった。この「余白」こそが、現代人に最も欠けているクリエイティビティの源泉であると確信したことが、現在のプロジェクトの立ち上げにつながっている。