ヘアカラーにまつわる言説の中には、現場のプロから見れば明らかな誤解が少なからず出回っています。代表的な2つの盲点を整理しておきます。
一つ目は「イエベはアッシュ系を絶対に選んではいけない」という極論です。確かに純粋なブルーアッシュやシルバーは鬼門ですが、ミントやオリーブをベースにした「グリーンアッシュ」や、ラベンダーを微量混ぜて黄ばみを抑えた「ウォームアッシュ」であれば、イエベの肌色を邪魔することなく透明感だけをプラスできます。色名だけで判断せず、ベースに含まれるアンダートーンを確認することが大切です。
二つ目は「市販のセルフカラー剤でもパーソナルカラー通りに染まる」という思い込みです。ドラッグストア等で市販されているカラー剤は、誰の髪でも染まるようにブリーチ力(アルカリ剤の濃度)が高く設定されています。そのため、染めた直後は良く見えても、2週間後には極端な黄色やオレンジ色に色抜けし、パサつきが目立って貧相な印象を与えてしまいます。退色過程まで見据えた絶妙な薬剤選定は、サロンワークならではの技術です。
【プロの結論】おすすめできる人・見送るべき人の特徴
イエベカラーの理論を取り入れるべきか迷っている方に向けて、判断基準をまとめました。
▼今すぐ試すべき人:
- 髪を染めた後に「顔色が悪く見える」「化粧が浮く」と感じた経験がある人
- ブリーチを使わずに、地毛よりも洗練された透明感と柔らかさを手に入れたい人
- 自分自身の肌質(ツヤ肌寄りかマット肌寄りか)を活かしたトータルコーディネートを目指したい人
▼一度立ち止まって見送るべき人:
- モード系やストリート系など、あえて肌色から浮かせた奇抜なコントラスト(白銀系、ペールブルー等)をファッションとして楽しみたい人
- 近々黒染めや縮毛矯正を予定しており、髪の色素沈着や履歴管理が複雑化するリスクを避けたい人