治療を受けた数時間後から翌日にかけて、患部が風船のように膨らみ、透明な水ぶくれや黒紫色の血豆が出現することがあります。このグロテスクな外見に驚き、恐怖を覚える患者は後を絶ちません。
まず押さえておくべき事実は、「水ぶくれや血豆は治療がしっかり効いている証拠(正常な組織反応)」である点です。超低温によって表皮と真皮の接合部が剥離し、組織液や損傷した毛細血管からの血液が溜まることで生じます。この水ぶくれの下で、ウイルスに侵されていない新しい皮膚が再生していきます。
重要なのはその後の管理です。絶対に避けるべきなのは、気になって針で突いたり、爪切りで皮を破いたりする行為です。水ぶくれの皮は、体にとって「天然の無菌ガーゼ」の役割を果たしています。これを無理に破ると、傷口から黄色ブドウ球菌などが侵入して二次感染(蜂窩織炎など)を引き起こすリスクが跳ね上がります。
もし自然に破れてしまった場合は、水道水で優しく洗浄したのち、抗生物質入り軟膏やワセリンを塗布し、ハイドロコロイド絆創膏や滅菌ガーゼで患部を密閉保護するモイストヒーリング(湿潤療法)が有効です。血豆は通常、1〜2週間ほどで硬い黒いかさぶたへと変化し、下から新しい皮膚がせり上がって自然に脱落します。かさぶたが取れるまで無理に剥がさず待つことが、再発を防ぐ鉄則です。