小学生時代から群を抜いた体格を誇っていたものの、当時から周囲を驚かせたのは規格外の球速や飛距離だけではない。水沢リトルリーグのグラウンドで誰もが目撃したのは、泥だらけになりながらボールを追いかける少年らしい純粋な輝きだった。
推定120メートル級の特大ホームランを放ち、打球が隣の川に飛び込むような伝説を残しながらも、威張る素振りは一切見せなかった。試合に敗れて涙を流した翌朝には、誰よりも早くグラウンドに現れて黙々と用具を磨く。勝利への貪欲さと野球を心から楽しむピュアな好奇心が同居していたことこそ、才能を爆発させた一番の燃料である。