容器が溶ける事故において、消費者が最も不安視するのは「溶けた成分がスープに混入した際の健康被害」と「発煙・発火」だ。この点について、消費者庁や食品安全委員会などの行政機関は定期的な注意喚起を行っている。
化学的な観点から言えば、ポリスチレンが加熱によって溶けても、即座に猛毒の有害物質が生成されるわけではない。万が一少量を誤飲したとしても、体内には吸収されずそのまま排出されることが食品安全の専門調査でも裏付けられている。しかし真の脅威は「火災リスク」にある。スープ内の油脂分が高熱化して発煙し、そのまま容器全体へ引火、さらにレンジ内部の電気部品を損傷させるボヤ騒ぎが多発している。誤った加熱行為は、単なる調理ミスではなく住宅火災を引き起こす直接的な引き金となり得るのだ。