錦鯉の物語を語る上で欠かせないのが、相方である渡辺隆の存在だ。奥歯が多数抜けた状態のまま舞台に立ち続けた長谷川を、渡辺は静かに、しかし力強くツッコミで包み込んだ。過酷な芸能界において、二人の絆は単なるビジネスパートナーを超えた、戦友としての強固な信頼関係で結ばれている。
ブレイク直後、過密日程による疲労が限界に達した時期もあった。それでも舞台に立ち続けることを選んだのは、「自分たちを面白がってくれる人がいる限り笑わせたい」という泥臭いプライドがあったからだ。華やかな成功の陰にあったのは、血の滲むような努力と、お互いを尊重し合う絶対的なリスペクトだった。