ゴールデンタイムの快進撃以前に、深夜のカルチャーシーンを強烈に刺激した伝説の番組が存在した。それが『ナンチャンのこれ何んせんす』だ。ナンセンスな笑いと独自のアート感覚を融合させた尖りまくった構成は、当時のサブカルチャー好きや若者たちの心を掴んで放さなかった。
南原清隆が持つアーティスティックな感性が爆発したこの作品は、実験的でありながら徹底的に上質なコントとトークで構成されていた。当時のテレビ朝日深夜枠は若手クリエイターたちの実験場でもあり、南原自身が枠にとらわれない新しいお笑い表現を模索し続けた結晶と言える。今なお語り継がれるマニアックな名作の遺伝子は、現代のコント番組にも深く息づいている。