数々の名演で日本中を魅了した宮史郎ですが、2012年11月19日、多臓器不全のため69歳で惜しまれつつこの世を去りました。突然の訃報は歌謡界のみならず、彼の親しみやすいキャラクターを愛した全国のファンに深い悲しみをもたらしました。
しかし、本人が旅立って長い年月が流れた現在も、彼が吹き込んだ魂の歌声が色あせることはありません。昭和という激動の時代、人々が肩を寄せ合って生きていた頃の温もりや情念を、宮史郎のボーカルは今も鮮烈に伝え続けています。
デジタル化によって音楽の消費スピードが加速する現代だからこそ、一音一音に人生の重みを乗せて歌った宮史郎の残した作品群は、本物の歌が持つ普遍的な価値を私たちに静かに問いかけています。