ネット上の情報では「どこでも空間にマルチモニターを浮かべてPC作業ができる未来の仕事道具」と紹介される場面が目立ちます。しかし、これを額面通りに受け取ると手痛い失望を味わうことになります。
PCと直接接続した場合の基本動作は、あくまで「目線の先に1枚の画面が固定されるミラーリング」です。空間の特定位置にウィンドウを固定したり、3画面を並べたりするマルチディスプレイ環境を構築するには、専用ソフトウェア(Nebula)や外部空間コンピューティングデバイス(XREAL Beamなど)の併用が前提となります。
さらに、オフィスワークやプログラミングなどのテキスト主体の作業では、微細な文字を凝視し続けることで眼精疲労が蓄積しやすく、視野周辺のわずかなボケが作業効率を落とす要因になります。本機の真骨頂は「PC作業の代替」ではなく、あくまで「動画視聴やゲームなどのエンタメ消費を極限まで快適にすること」にあると認識するのが正確です。