日産・セレナのe-POWER搭載車には、役割の異なる2種類のバッテリーが積まれている。この違いを理解していないと、整備工場での説明に困惑することになる。
1つ目は、車両を走らせるための高電圧を担う「駆動用リチウムイオンバッテリー」だ。シート下などのフロアに配置され、発電用エンジンから送られる電力を蓄え、大出力モーターへと送る核心部である。一般的なハイブリッド車よりも頻繁に充電・放電を繰り返すため、極めて頑丈に設計されている。
もう1つが、ドアロックやカーナビ、ハイブリッドシステムの起動制御を担う12Vの「補機用鉛バッテリー」である。一般的なガソリン車にも載っているタイプだが、e-POWER特有の制御システムに対応した専用品が使われている。多くの場合、ユーザーが「急にエンジンがかからなくなった」「警告灯が点滅した」と焦る原因は、この補機用鉛バッテリーの上がりや劣化にある。