商業展開の失速は映画だけにとどまりませんでした。最終回と同時にスタートした各種コラボレーション企画や全国でのポップアップショップ展開も、急速な需要の縮小に見舞われます。
連載終了直後は一部で完売も見られたものの、ブームの急速な収束に伴い、アパレルやぬいぐるみなどの大量の公式グッズが量販店で大幅値引きされ、ワゴンセールに山積みされる光景がネット上に多数投稿されました。この落差は「コンテンツ消費の儚さ」を象徴する出来事として再び話題になってしまいます。
一方で、小学館から発売された単行本『100日で死ぬワニ』は、未公開の「0日目」や後日談が収録されたこともあり、初版35万部を記録するなど一定の商業的成功を収めました。しかし、過剰に膨らませすぎたマーチャンダイジングの在庫リスクは、SNS発IPビジネスの大きな教訓として業界内に刻まれることとなりました。