来日した要人と皇室との関わり方は、プロトコルの格付けが最も顕著に表れる部分です。ニュースで大きく報じられる宮中晩餐会の招待基準や御会見の有無は、あらかじめ定められた内規に沿って厳密に運用されています。
国賓として来日した場合、皇居・宮殿での歓迎行事に始まり、天皇皇后両陛下との御会見、そして宮中晩餐会が催されます。宮中晩餐会は皇族方が参列されるだけでなく、三権の長(首相、衆参両院議長、最高裁判所長官)や各界の代表者が招かれる最高峰の公式行事です。
一方で、公賓や公式実務訪問賓客の場合は、宮中晩餐会ではなく「御所での御会見」や「宮中昼食会(御昼餐)」、あるいは「宮中茶会」へと形態が変化します。皇室の接遇日程は過密を極めるため、元首以外の首相クラスによる公式訪問であれば、天皇陛下との御会見のみが設定され、夜の晩餐会は内閣総理大臣が主催する「首相主催公邸夕食会」で代替されるのが通例です。