今回惨劇を引き起こした種は、世界最大級の爬虫類として知られるアミメニシキヘビ(Python reticulatus)だ。本来、ヘビは人間を格好の獲物として認識することはない。しかし、体長が6メートルから7メートルを超えると、大人の人間であっても捕食対象のサイズ感に合致してしまう。強力な筋力で獲物の全身を締め上げ、心停止と窒息を引き起こした後に頭部から飲み込むのが彼らの狩りのスタイルだ。
著名な生物学者であり、過酷な自然に挑む探索でも知られるスティーヴ・バックシャル氏は、今回の事態について分析する。「アミメニシキヘビは優れた伏兵型の捕食者だ。体温感知と鋭い嗅覚で獲物を待ち伏せし、一瞬で襲いかかる。満腹時や脱皮前でなければ、目の前を通りかかった動く物体に対して反射的な攻撃行動をとる。相手が人間であるかどうかの判断よりも先に、捕食の本能が働いてしまうのだ」。