楽天モバイルの契約者数は、法人向け獲得の加速とプラチナバンド(700MHz帯)の運用拡大に伴い、大台の1,000万回線突破を射程圏内に収めている。かつて話題を呼んだ「0円プラン」の廃止以降、一時的な顧客離脱に苦しんだ同社だが、ユーザー層の質の変化が数字に顕著に表れ始めた。
特筆すべきはARPU(1ユーザーあたりの平均売上)の改善だ。データ通信を大容量で使うヘビーユーザーの割合が増加し、さらに「楽天ポイント」を軸としたエコシステム全体の回遊率が向上したことで、通信単体にとどまらない単価アップが実現している。営業赤字の縮小スピードは市場の事前予想を上回るペースを見せており、通信インフラにかかる減価償却費のピークアウトと相まって、悲願の黒字化に向けたカウントダウンが刻一刻と進んでいる。