「0円で家が手に入るなんて怪しい」と感じる人も少なくないだろう。だが、譲渡側の事情を知れば合点がいく。不動産業者に仲介を頼んでも、地方の古民家や土地は仲介手数料が安すぎて取り扱ってもらえないケースが大半だ。市場に流通させようにも、査定すら断られる不動産が全国に溢れている。
所有者にとって最大の恐怖は、建物が崩落して第三者に被害を与える損害賠償リスクや、自治体からの行政指導だ。年間数万円から十数万円の固定資産税を払い続けるくらいなら、タダで譲渡して維持管理コストをゼロにする方が、長期的に見れば圧倒的に経済的という判断に達する。